■60代は人生の黄金期！

皆さんは60代というと「還暦を迎えて、いよいよ老齢期に突入した同と老いを実際以上に感じるのではないでしょうか。私は女性にとって60代が人生の黄金期だと思いました（過去形）。過ぎたからこそ分かる事なのです。体形が変わり、シワや白髪が増えますが、まだまだ体力、気力、行動力、思考力は多少の衰えはあっても持続している年代。今の若い方とは多少違うかもしれませんが、戦前、戦後生まれの私と同じ世代の女性の20代～40代は結婚、出産、育児、仕事と毎日が忙しく、慌ただし過ぎてゆき、自分の時間はほとんどありません。女性としての大役がその年代に集中して、自分を顧みることなく周りに尽くして、強く、逞しく成長していく世代です。

そして子どもが成人し、巣立つ50代は更年期を迎え、ホルモンのアンバランスで様々な不快な症状があらわれます。また、子どもの独立や夫の多忙などによる孤独感で精神的なストレスを感じる方も多いそうです。親の介護が新たに加わるのもその頃です。

そんな苦労を重ね60代になると、更年期特有の不快な症状も治まり、体調は一応安定します。生理的な老化もまだ進んでいないし、精神的なストレスも軽減し、やっと自分自身のことが出来るようになります。多くの生物が子孫を残して間もなく死んでいくように、ひと昔前の人間も50～60歳で寿命を迎えていました。ところが今は平均寿命が80歳の後半となり、近い将来100歳と言われています。それを考えたら、60代はまだまだ若いです。老け込む時ではありません。そう第２の青春ですよ。今、60代を迎えた皆様は仕事や旅行、趣味、勉強、運動、やりたかったことを楽しんでほしいと思います。その時培った時間と集中が、その後の老齢時代を豊かなものにしてくれるでしょう。

それでは私の60代はどうだったかというと、会社創立後の様々な試練に会いながらも何とか持続、杏仁オイルを追従する企業も多く出るように。一番大きな試練は、中高年雑誌「いきいき」の通販で、弊社のアプリシャルピュアオイルが大ブレークしていたのですが、あろうことか「いきいき」がノウハウを横取りして、予告なしに類似品を発売したことです。弱肉強食の厳しい現実を思い知りました。企業の品位を疑う出来事に唖然としましたが、同じようなことがｲ也社にもあったようで、そのためか分かりませんがその後「いきいき」は経営不振に陥り、当時の経営陣は退陣せざるを得なかったようです。引き継いだ「ハルメク」の編集部は、そんな経緯もおそらく知らずに今も杏仁オイルが化粧品の主力製品となっているようです。日本で杏仁オイルをシニア層に普及したきっかけが、アプリシャルピュアオイルであり、シニア世代の女性のお役に立てたことは良かったと思っています。

個人的なことは、60歳から始めたカンツォーネが今の私の生活に心豊かな日々を与えてくれています。同時に始めたパソコンによるコンサートプログラム、チラシ作りで忙しい毎日です。近年もコンサートやライヴがあり、歳をとっている瑕はありません。（笑）