2025/06/20 14:24

■老けないためのヒント<続・食事編>

■若さを保つ食事とは

前回、若さを保つには「AGEを体に取り込まないこと」とお伝えしました。体は食べているもので出来ているので、病気にならない、若々しい体を保つには毎日の食事がとても大切になります。しかし、女性も働く現代社会においては時間をかけ、栄養バランスが取れて、添加物が含まれていない食事を作ることはそう簡単ではありません。出来合いの総菜や加工食品、レトルト食品に頼ってしまうことも多いのではないでしょうか?

 

■世界的食料危機の問題

テレビで大々的に宣伝してスーパーに並ぶ加工食品の中には添加物が多く含まれています。今、心配されている世界的食料危機は単に食料が無くなるという事だけでなく、多くの問題を抱えていることも認識したうえで、食事にもっと関心をもっていく必要があると思います。そして、それが老けない体づくりに繋がります。まずは体に取り込むAGEを減らすことから始めます。生で食べられるものは「生」で、また、「ゆでる」、「蒸す」などで調理してAGEの少ない食事をし、生活を改善することで病気の発症を防ぐことが出来るかもしれません。

 

AGEを増やさないためのポイント

AGEを増やしてしまう食べ物は何?「麺のみ」。「パンのみ」といった炭水化物が多い食事、深夜の食事です。

・ストレスからくる暴飲暴食、肥満、運動不足は血糖値を上昇させる要因となります。間食をしていると、いつも血糖値は高いまま、そして「AGE」は増えていきます。

・食べる順番に気をつける。血糖値を上げない食べ方は糖質の吸収を緩やかにするものから食べる。食物繊維の豊富な野菜から食べて、次にタンパク質、最後にご飯やパンなどの炭水化物を食べることで、AGEを溜めにくくすることが出来ます。

・ゆっくり、よく噛んで食べる。時間をかけて食べることは、血糖値の急上昇を防ぐだけでなく、少量を食べただけで満腹になりやすく、食べ過ぎによるAGE増加を抑えられます。

・焦げ目や焼き色はつかなくても電子レンジはAGEを増やします。店で売っているお惣菜や弁当は食中毒を防ぐ目的で高温調理されています。それを電子レンジでさらに過熱するので、さらにAGEは増えていきます。質の良い商品選び、そして揚げ物や高温の調理は控えめに、電子レンジはなるべく使わない方が良いようです。

 

■調理方法の工夫が大切

私は蒸し器を常備して野菜や卵を同時に蒸してオリーブオイルとハープ塩をかけただけで食べたり、冷凍ご飯や残りの惣菜は電子レンジを使わす、小鉢に入れて蒸したりオーブントースターを使います。歳と共にどうしてもAGEは体に蓄積して、老いていきます。そして肌にとっても大きく関わるのです。肌の組織の70%はコラーゲンで、つまり、タンパク質です。血液中に糖が沢山あると「糖化」を起こしてしまいます。コラーゲンがAGE化し老化が加速します。