2025/06/21 11:50
■人生100年時代に一番大事なものは食べる投資!②

■「アンチエイジングドック」 ご存知でしたか?
健康診断を受けていますか?それは人間ドックも同じく、検査の主眼は病気の有無を調べること。心身の健康を維持するものではないようです。一般的な検査項目は血液、肝臓、腎臓、心臓、血圧、腫瘍マーカー、脂質代謝等です。アンチエイジングドックはこれらに加えて、体組織(筋肉と脂肪の分布)骨密度、動脈硬化度、血液中のビタミン、脂肪酸、ホルモンの過不足や毛髪分析による有害金属の濃度などを検査するものです。病気探しではなく、病気になりにくい体を目指すための状態検査になります。検査を受けなくても、毎日の食事で健康体を目指すことは出来ると思い、ご紹介します。
■ホモシスティン
たんぱく質の代謝過程で生まれるアミノ酸の一種です。濃度が上がると動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中を招き、認知症やがんのリスクも高まることが分かっています。多量のたんぱく質をとると数値が高くなるので、プロテインの多量摂取、肉食に偏った食事は控えた方が良いです。たんぱく質は人体に欠かせないものですが、適量摂取が大事になります。ホモシスティンは、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸等を補給することで下げることが出来ます。ビタミンB6は二ンニク、アボカド、鮭、鰯。ビタミンB12はシジミ、アサリなど貝類、共に含むのは鶏レバーです。葉酸は葉もの野菜から摂ることが出来ます。
■ビタミンD
その働きは骨の健康、免疫力の増強、脳や神経機能の維持、心臓血管疾患予防、糖尿病予防などです。ほぼ全ての生理学的な機能に影響を与えています。ビタミンDが不足するとあらゆる体調不良を起こします。ビタミンDの補充は、次の3つです。
①太陽に当たる②鮭や青魚を食べる③サプリメントでとる。
■GPT
肝機能の確認項目。 GPTの血中濃度が高い場合は、肝細胞が壊れて血中に流れ出たということです。低い場合は、肝細胞の代謝スピードが落ちたということになります。ビタミンB6を含む食品を積極的にとりましょう。
■亜鉛
亜鉛が不足すると貧血や皮膚炎、免疫機能障害を引き起こす他、重金属汚染の影響を受けやすくなります。亜鉛が豊富な食材の代表は牡蠣です。その他、たたみいわし、煮干し、チーズ、ココアから摂ることが出来ます。
■無機リン
身体の中で、カルシウムに次いで多いミネラルで、体を動かすためのエネルギーや骨を作る過程で必要な栄養素です。ただリンをとり過ぎると動脈硬化が進み、心臓疾患での死亡リスクが50%増えるとそうです。牛乳、卵、魚、肉、豆腐などに含まれるリンは40~50%しか吸収されませんが、PH調整剤、乳化剤、リン酸塩というリン酸ナトリウムは、90%近く吸収されてしまいます。つまり、加工食品のとり過ぎがリンの過剰摂取に繋がり、健康資産を脅かすことになります。
■ヘモグロビンA1c
糖尿病検査の際に必ずある血液検査です。今は糖質の過剰摂取の危険性が知られるようになっていますね。糖質制限で炭水化物や甘いものを避け、清涼飲料水など隠れ糖質にも気をつけましょう。甘くないお菓子、せんべい、ポテトチップス、ちなみにポテトチップス1袋で角砂糖15個分です。清涼飲料水、栄養ドリンクなど甘みのついたジュースや炭酸飲料はコップ1杯で20~25gの糖質を含みます。野菜ジュースも実態は食物繊維を取り除いた大変スピーディーに体内に吸収される糖質ドリンクです。果糖ブドウ糖液糖という、血糖値を急上昇させる甘味料には、注意しましょう。
※参考文献:ハーバートが教える世界最高の食事術 満尾正(米国先端医療学会理事医学博士)
