2025/06/26 15:33

■音楽は認知症になった脳にも働きかける

■音楽療法とは

最近よく聞く「音楽療法」とは、ただ音楽を聴くというものではなく、「科学的な研究結果」に基づいて効果的に音楽を使うことです。音楽は脳の様々な領域に働きかけるため、脳の一部にダメージがある病を抱えていても好きな音楽は覚えていて歌える方が多くおられます。音楽に積極的に関わる事で脳を活性化させ、機能を回復させることも分かってきたということです。思考能力がなくなった人にも“感情”は残っていて、音楽は感情”に響き回復へ導いていくことが出来ます。

 

もしも、あなたの大事な方が病気になったら、その方の好きな音楽を一緒に聴いたり、歌ったりしてあげましょう。笑顔になり、回復が期待出来るでしょう。元気なうちに、その方が日頃どんな音楽を聴いているか関心を持つと良いかもしれませんね。もし分からなかったら、その方の若い頃、流行っていた歌をネットで調べて聴かせてあげるとか。

「音楽療法」は、受け身ではなく、その人の中にある回復や成長の力に働きかける効果があります。誰もが生活の質を維持するために癒しとして、日常的に音楽のある生活を楽しみましょう!


認知症患者にとって音楽は贅沢ではなく、必要不可欠なものだ。

音楽は他の何よりも彼らを回復させる力がある。

●オリバー・サックス博士/イギリスの神経学者


100年時代!大切なのは健康!

2023年の日本人の平均寿命は、男性81.09歳女性87.14歳で、2022年と比較して男性は0.04年、女性は0.05年上回りました。共に過去最高を更新です。私の子どもの頃は50歳代で、定年も55歳でした。短い間に、こんなに変化があるこの時代に生きたことは幸運なのでしょう。ただ、寿命が延びれば、老後のお金や、仕事、健康問題など、心配事も増えます。いつの間にか高齢化社会の真っただ中にいて、私達は今まで経験したことのない長い老後の生活を過ごすことになります。若い方たちの負担を少なくするために高齢者が自らやることの一番は、健康寿命をいかに伸ばすかですね。そのために必要なことは「食」と「運動」ということは常日頃から言われていますが、認知症予防のキーワードとして前にも書きましたように「楽しい」という感情をもって意欲を失わないことも大事な要素になると思います。それと人間関係の絆をしっかり作り、孤独や孤立のない生活環境を保つことです。

人と会うことが難しい環境ですが、どこにいても即座に話せたり、会えたり出来るネット文明の時代でもあります。家にいながら、遠く離れた友人と顔を合わせて話し、世界旅行をしてみたり、新しいことに挑戦してみることもいいかもしれませんね!